赤穂民報

子どもたちを交通事故から守りたい 「伊達直人」が呼び掛け(12月16日)

 子どもたちを交通事故から守りたい―と、西播磨の自治体に交通安全の横断旗を寄贈するための募金活動がクラウドファンディング(CF)で行われている。

 呼び掛けているのは、漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」の名で30年以上にわたって播磨地域の児童養護施設にランドセルやケーキなどを贈り続ける兵庫県内在住の男性だ。

 2021年6月に千葉県八街市で下校中の児童5人がトラックにはねられて死傷した事故を受け、男性は昨年3月、赤穂市をはじめ西播磨7市町に自費で横断旗計1200本を贈呈。黄地に赤の文字で「横断中」と書かれた旗は各地で登下校の見守り活動に活用されているが、まだ行き渡っていない地域があるという。

 男性は素性を公にせず活動を続けているため、年齢や職業を明らかにしていない。関係者によれば、70歳を超え、数年前からがんを患い、入退院を繰り返しているという。医療費もかさみ、善意の活動を続ける体力や経済的ゆとりが乏しくなる中、児童養護施設の子どもたちから届いた励ましの寄せ書きに気持ちを奮い立たせ、「最後にもうひと踏ん張りしたい」と追加寄贈に努めることを決意した。

 数多くの地域活性化プロジェクトでCFを支援した実績のある赤穂市戦略プロデューサーの西村淳一さん(68)のサポートで11月中旬にCFサイト「レディーフォー」で募金活動をスタート。1口3000円〜3万円で来年1月10日まで寄付を受け付け、横断旗計460本の寄贈を目指す。

 目標額50万円に対し、12月14日時点で集まった寄付は11万9000円。男性は「子どもたちが悲しい事故の犠牲にならないために、何とか、みなさんのお力を貸していただきたい」と話しているという。寄付は西村さんへの手渡しや銀行振込でも受け付ける。問い合わせはTEL080・1472・8041(西村さん)。

(善意の男性が「伊達直人」の名で寄金を募る横断旗)

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