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庭のタンポポ摘んだの誰!? 意外な「犯人」とは(10月20日)

 松原町のアマチュア写真家、武村晴人さん(76)は昨年3月、開花の様子をカメラで連続撮影するために自宅庭に並べていたタンポポの鉢植え5〜6鉢のうち、1鉢だけ花が全部摘み取られているのに気付いた。

 せっかくのタンポポを一体誰が…。武村さんは誰の仕業か突き止めようと、鉢から10メートルほど離れた場所にカメラをセット。カメラの前に大きな黒布を広げて向こうからは見えないようにし、「犯人」が来るのを待った。

 しばらくして現れたのは1羽のヒヨドリ。くちばしで上手にタンポポの茎をちぎると上を向いて丸呑み。10個ほどあった花弁を2〜3分ですべて平らげてしまい、飛び去ったという。

 「びっくりしながら懸命にシャッターを切りました」と武村さん。撮った写真の1枚に「タンポポを喰う」の題名を付けて「第40回『日本の自然』写真コンテスト」に応募したところ、応募総数1万5443点の中から「兵庫県一賞」に選ばれ、今月1日の朝日新聞紙上で発表があった。

 当初は花を摘み取られて腹を立てた武村さんだったが、「生まれて初めて見る光景を撮影でき、しかもコンクールで入賞もできてラッキーでした」と今となってはヒヨドリに感謝している。

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