赤穂民報

用水路にカピバラ!? その正体は…(7月1日)

 「用水路でカピバラを見ました」と1日、中広のMさんから情報提供があった。

 Mさんによると同日午前9時半ごろ、自宅近くの中広川で生い茂った水草の間に体長50センチくらいの茶色の動物を発見。すぐそばに小さめの個体3〜4頭の姿も見えた。Mさんが近づくと水に潜って見えなくなったが、午後にほぼ同じ場所に現れ、スマホで撮影したという。

 写真に写っている姿を見ると、しっぽが長い。尾を持たないカピバラとは異なるようだ。おそらくヌートリアとみられる。

 農林水産省の資料などによると、ヌートリアは南米原産。良質な毛皮を持つため、第2次世界大戦前に軍用に供する目的で国内で養殖が始まった。朝鮮戦争の終結後、需要が激減。野外に遺棄された個体が定着した。中部地方から中国地方にかけて分布しているという。赤穂市内でも加里屋川などでしばしば見かけられる。

 カピバラとは同じげっし類で顔が似ているが、温厚で人にもなつくカピバラに対し、ヌートリアはどう猛で人にかみつくこともあるというので注意が必要。また、草食性で畑の農作物を荒らすこともあり、農業被害が問題になっている。

(中広川に出没したヌートリアとみられる動物。周りに子どもとみられる個体も=Mさん提供)

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