赤穂民報

我が子背負って日課の登山(4月2日)

 市民の健康登山が盛んな雄鷹台山で、日々子どもを背負って山登りを続けている女性が登山仲間の間で話題になっている。

 大町の主婦、福本理奈さん(46)が同山に初めて登ったのは4年前。長男の誉君(10)の子育てが落ち着き、空いた時間に一人で登ってみた。頂上に着いたときの爽快な気分が忘れられず、それ以来、子どもを学校に送り出して家事を済ませると山へ向かうようになった。

 2020年3月に長女の菜珠奈(なずな)ちゃんを出産。山に登りたいが、乳飲み子を家に置いていくわけにはいかない。「それなら、一緒に連れて行こう」と首が安定した生後4か月頃から背負って登り始めた。

 登山口から頂上(標高253メートル)まで、背中の菜珠奈ちゃんと会話しながら登って下りる。言葉を覚えるにつれて「葉っぱを触りたい」「ドングリ拾って」など好奇心も旺盛に。背負って登り始めたとき約6キロだった菜珠奈ちゃんの体重は15キロ近くになり、ベビーキャリアの肩ひもからずっしり重さを感じるようになった。最近は無理せず7合目で折り返す。

 菜珠奈ちゃんは今春幼稚園に入園するため、毎朝背負っての登山は区切りになる。これからは休日に夫の浩さん(46)も一緒に家族4人でハイキングするのが楽しみになりそう。福本さんは「公園に遊びに行く感じで登山を楽しめれば。大きくなっても山が好きでいてほしい」と願っている。

(長女の菜珠奈ちゃんを背負って日課の雄鷹台山登山を2年8か月続けた福本理奈さん)

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