赤穂民報

9割が「中流」回答〜社会意識アンケート(5月18日)

 関西学院大学社会心理学研究センターが赤穂市民を対象に今年3月に実施した社会意識アンケート調査で、自身の経済階層を「中流」と認識している人の割合が9割に上った。生活満足度を尋ねた質問では「満足」を感じている人が半数に達した。
 調査は、市民の政治意識と市や市政への関心、地域との関わり方などとの関連を研究することを目的に、赤穂出身の三浦麻子教授(現大阪大学大学院人間科学研究科教授)が企画した。有権者名簿から投票区ごとに抽出した18歳〜74歳の2723人にアンケート用紙を送付し、45%にあたる1229人から回答を得た。
 「仮に赤穂市全体を経済状況で5つの層に分けるとすれば、あなた自身のご家庭はどれに入ると思いますか」の問いで、最も多かったのが「中の中」で50・1%。「中の下」(26・3%)と「中の上」(14・3%)を加えると、90・7%となり、9割以上に中流意識があることがわかった。「下」は8・3%、「上」は1・1%だった。
 自身の生活満足度を「とても満足」(10点)から「とても不満」(0点)までの11段階で尋ねた質問では、全体のほぼ4分の1にあたる25・8%が「中間」(5点)と回答。6〜10点と答えた人の合計が50・1%で、0〜4点は24・2%だった。
 経済階層については2015年に同じく赤穂市民を対象に実施した調査でも「中流」が89・9%だった。三浦教授によると、「日本人が自身の経済階層を『上』『下』と答えるケースはごく稀」という。今後も同様のアンケート調査を年1回のペースで実施する予定で、「継続的な調査によって赤穂市の全体的変化を捉えることができる。回答者のみなさんには今後も協力していただければありがたい」と話している。
 集計結果は同センターのホームページ(https://bit.ly/2ZYBRxR)で公開されている。

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